「心不全の治療薬って何があるの?効果とか副作用は?」
心不全用の治療薬は豊富にあります。
効果も副作用も様々です。
では、心不全の治療薬はどれがいいのでしょうか?
ということで今回は、
- 心不全の治療薬一覧!
- 効果や副作用はどうなのか?
などの疑問解決策を紹介します!
心不全の治療薬一覧表
治療薬一覧表は、下記のリンク画像をご覧下さい。
心不全の治療薬は、大きく分けて11種類あります。
1つ目は、強心薬です。
強心薬とは、心臓の収縮力を上げる薬です。
速すぎる心拍を遅くさせます。
2つ目は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です。
この薬は、血管を拡張させて心臓や腎臓に働き、負担を減らすことで血圧を下げることができます。
心不全のあらゆる症状の負担を減らすことができる薬です。
3つ目は、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬です。
この薬は、体内物質を抑える作用があり血管拡張や体内の水分・電解質の調整も行うことにより血圧が下がります。
4つ目は、β遮断薬です。
この薬は、拍動を抑えるとともに、血圧を安定させることができます。
5つ目は、その他の血管拡張薬です。
ACE阻害薬が効かない人に対して、ニトログリセリンを静脈内投与・舌下投与します。
また、皮膚に貼るテープ剤やスプレー剤なども使用したりもします。
6つ目は、ループ利尿薬です。
こちらの薬は、腎臓に悪い影響を与えないために腎臓の塩分と水分を促進して血液中の体液量を減らします。
また、ナトリウムとカルシウムの再吸収を防ぎます。
7つ目は、カリウム保持性利尿薬です。
こちらの薬は、カリウムの損失を生じるサイアザイド系利尿薬やループ利尿薬と一緒に使用します。
細胞内外のカリウム濃度を上昇させ、液体や血圧を調整します。
8つ目は、サイアザイド及びサイアザイド系利尿薬です。
こちらの薬は、ループ利尿薬と作用が似ておりますが、より穏やかなものとなっています。
2種類の利尿薬を一緒に使用することで特に効果があらわれます。
9つ目は、抗凝固薬です。
こちらの薬は、血を固まりにくくし、血流や血圧を安定させることができます。
10個目は、オピオイド鎮痛薬です。
こちらの薬は、急性の激しい痛みや緊急治療の必要な急性肺浮腫に伴う不安感を軽減するために用います。
11個目は、陽性変力薬です。
こちらの薬は、心筋の収縮力を高める薬です。
症状の重い患者さんに対し、血液循環を保つために静脈内投与します。
以上が、心不全時に使用する治療薬の一覧となります。
今までの説明で、沢山の治療薬があることが分かったと思います。
次は、効果の高い治療薬を見ていきましょう。
効果の高い治療薬はどれ?
効果の高い治療薬は、3つあります。
下記をご覧下さい。
- エナラプリル
- ジゴキシン
- ピモペンダン
などです。
では、なぜこれらの治療薬は効果が高いのでしょうか?
それぞれ説明します。
エナラプリルの効果
エナラプリルは、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬になります。
こちらは、血圧を下げるお薬です。
高血圧症や心不全の治療に用いられます。
この薬は、水分や電解質が調整されて血圧が下がります。
そして、心臓や腎臓の負担を軽くする効果もあります。
注意点としては、血圧を下げる薬のため、別に血圧を下げる薬を飲み合わせるのは危険です。
なぜなら、血圧が下がりすぎるからです。
そのほかにも、この薬を飲んでいる期間は飲酒は控えましょう。
めまいや立ちくらみがある場合があるからです。
ジゴキシンの効果
ジゴキシンは、心臓の収縮力を強めるお薬です。
また、脈をゆっくりさせる働きもあります。
特に、心不全で心臓が弱っている時に使用します。
心臓のポンプが低下すると血液や水分循環が悪くなります。
その結果、余分な水分がたまりやすくなりむくみや息苦しさを感じます。
そのような際も、ジゴキシンを使用します。
この薬を服用する場合、血液中のカリウム分に注意してください。
特に利尿薬と併用する場合は、カリウム分に注意しましょう。
カリウムが減ってしまうとジギタリス中毒(不整脈、吐き気、めまいなど)になることがあります。
ピモベンタンの効果
ピモベンタンも、心臓の収縮力を強める薬で心不全の治療に使用されます。
作用や働きとしては、ジゴキシンと同じです。
ただ、ジゴキシンには無い特徴があります。
それは、心筋の収縮に必要なカルシウムに対する感受性を高めます。
血管を広げて体の血流を良くします。
その結果、心臓の負担が軽くなるのです。
以上の3つが、心不全の際によく使用されたり効果の高い薬となります。
では、この薬や他の薬には副作用があるのでしょうか?
副作用があるものとないもの
ほとんどの治療薬に、副作用があります。
一般的には、咳や喉の違和感やだるさ、めまい、ふらつき、低血圧などがあります。
その他、腎機能の一過性の悪化や吐き気、腹痛、下痢、味覚異常、発疹、かゆみ等あります。
しかし、吐き気や下痢、発疹やかゆみなどが起こるのは、心不全の薬だけとは限りません。
副作用に神経質になる必要はないと思います。
もし、気になることがあるのであれば、お医者さんに聞いてみるのが一番だと思います。
心不全の治療薬まとめ
- 心不全の治療薬一覧では、医者が出す処方薬が一般的に有効!
- 効果が高い治療薬は、エナラプリル・ジゴキシン・ピモペンダンなど!
- 副作用は、どの治療薬も起こりやすい為、不安な場合は医師と相談する!
など分かりました。
心不全は、心臓の病気のため、お医者さんの薬のみ有効です。
間違っても市販薬は飲まないようお気をつけ下さい。
それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。
今後も健康に関する有力情報を配信していきます。