「心不全を抱えた私のおじいちゃん…余命はいつまでなのか…」
心不全を高齢者が抱えた場合の余命は、症状の度合いにより異なります。
しかし、ある特別なリハビリをすると寿命が伸びると言われているのです。
では、そのリハビリはなんなのでしょうか?
心不全を患った高齢者の余命は一般的にいつなのでしょうか?
ということで今回は、
- 心不全を患った高齢者の余命はどのくらいなのか?
- リハビリをしたら寿命は本当に延びるのか?
など詳しく説明していきたいと思います。
心不全を患った高齢者の余命はどれぐらい?
心不全を患った高齢者の余命は、重症度によって違います。
重症度は、Ⅰ〜Ⅳまでに分けられます。
それぞれの内容は以下をご覧下さい。
- Ⅰ:心臓に何らかの病気はあるが、日常生活で症状がない状態
- Ⅱ:安静時及び軽労作時には症状は無いが、強い労作時に疲労や動悸が生じる状態
- Ⅲ:安静時は症状は無いが、軽労作でも疲労や動悸が生じる状態
- Ⅳ:安静時にも心不全症状が起き、労作で症状が増悪する状態
などです。
Ⅰ~Ⅱの段階では、重症化しないように早期から治療することが大事です。
Ⅲになると、前回Ⅳを経験している患者さんだと5年生存率が50%だと言われています。
そして、Ⅳまでになると、2年以内に50%が亡くなると言われています。
では、心不全になった時にはどのような治療やリハビリを行うのでしょうか?
まずは、リハビリについて説明していきます。
効果的なリハビリで寿命は伸びる?
リハビリをすれば、確かに寿命は伸びます。
心不全の患者さんには「心臓リハビリテーション」を行います。
心臓リハビリテーションとは、以下の項目を改善させるために進めていきます。
- 体力の回復
- 自信の回復
- 社会復帰
- 再発防止
上記の解決を目指して、運動療法や学習(生活指導)、カウンセリング(生活相談)などを一定期間にわたって受けるプログラムです。
別名「心臓運動教室」とも呼ばれています。
では、運動療法とはどんなことをするのでしょうか?
運動の種類としては、早足歩き・自転車こぎ・体操・軽い筋肉トレーニングなどです。
通常は、入院中から開始し退院後も外来で週1〜3回参加して約3ヶ月継続します。
では、心不全の患者さんが心臓リハビリや運動療法を行うとどのような効果が期待できるのでしょうか?
運動能力が増加し、心不全の症状(息切れなど)が軽くなり楽に動けるようになります。
また、不安やうつ状態が改善し精神面で、自信がつき気分が快適になります。
そして、心不全の悪化による再入院や死亡の危険性が減ったりもします。
まとめると、リハビリを行う事で体力がつき、危険因子が改善され再入院の可能性が低くなるのです。
更に、重症度も軽くなっていき、寿命も伸びていくということなのですね。
では、心不全の患者さんはリハビリ以外にどんな治療法を行うのでしょうか?
高齢者の心不全の治療方法~急性と慢性の違い~
心不全の治療法としては、「急性」か「慢性」かによって変わってきます。
急性心不全の場合は、突然死の可能性もあるため、入院することが多いのです。
入院中は安静にし、酸素吸入を行ったり、一時的に心臓の働きを高める薬を使ったりします。
心不全は、病気の原因ではなく、心臓の働きが低下した結果で起きる状態です。
そのため、治療の原則は、心臓の働きを低下させた根本の原因をはっきりさせ、その病気を治療することが大切です。
その中でも、高血圧は心臓に負担をかけるだけでなく心臓の筋肉の質を劣化させます。
なので、血圧のコントロールはとても大事となってきます。
また、狭心症や心筋梗塞が原因の場合は、冠動脈に風船(バルン)を入れます。
そして、膨らませることで動脈の流れを良くする事が出来ます。
以上が「急性」の場合です。
続いては、「慢性」の場合を説明します。
慢性心不全の場合は、薬で治す事が多いです。
使用する治療薬は、下記をご覧下さい。
- 利尿剤(体内の余分な水分を取り除く)
- ジギタリス剤(心臓の働きを手助けする)
- 血管拡張剤(心臓にかかる負担を減らすアンギオテンシン変換酵素阻害剤)
などを使用します。
また、長期的にはβ遮断剤(心臓に障害を与えやすい神経やホルモンの作用を抑制する)を使用したりもします。
しかし、これらの薬を服用しても再発する可能性もあります。
なので、体調が良くなっても、自己判断は絶対にいけません。
心不全と高齢者の余命まとめ
- 心不全を患った高齢者の余命は、急性と慢性で異なる!
- 効果的なリハビリで、寿命は伸びる!
高齢者の心不全の余名は、病気の状態によって異なる事が分かりました。
そして、リハビリによって余名を伸ばす事も可能なので、積極的にリハビリをする事が大切と感じました。
それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。
今後も健康に関する有力情報を配信していきます。