「なんで心不全で水分制限をしないといけないの?浮腫とどう関係があるの?」
心不全での水分制限は、とても重要です。
では、水分制限を怠ると、どうなるのでしょうか?
浮腫(むくみ)とどう関係しているのでしょうか?
ということで今回は、
- 心不全で水分制限はなぜするの?
- 浮腫を誘発させるメカニズムとは?
などの疑問解決策を紹介します!
心不全で水分制限がなぜ必要なのか?
心不全で水分制限が必要な理由は、血液量が増えるからです。
大量に水分を摂取してしまうと、一時的に血液の全体量が増えてしまうというデメリットがあります。
血液量が増えるということは、体の中の血液量を流す心臓の負担が増えることになります。
心不全は、心臓のポンプ機能が低下し、十分な血液量を送れない状態のことです。
その結果、心臓に負担をかけるため、心不全が悪化してしまうことになるのです。
なので、今の状態から悪化しないためにも水分制限が必要となってきます。
しかし、心不全になったすべての人が水分制限を行うわけではありません。
心不全でも、どうにか心不全のコントロールができている人や軽度の心不全の人は水分制限をする必要がありません。
水分制限が必要な人は、重度の心不全の人や心不全のコントロールがうまくいっていない人などです。
お医者さんから水分制限を言い渡された場合は、水分摂取に気を配りましょう。
浮腫を誘発させるメカニズム
心不全による浮腫は、血液の流れが悪くなり、水分が体に溜まる事で足や手に出てきます。
では、なぜ浮腫が出てくるのでしょうか?
それは、心不全になると血液が十分に送れないため、流れが悪くなります。
その結果、水分が体の中で溜まってしまい浮腫となります。
これが、心不全による浮腫のメカニズムなのです。
そして、水分制限をきちんとしないと、ただでさえ溜まった水分に追加で水分が溜まっていきます。
すると、浮腫が悪化するどころか心臓に負担をかけるため、心不全も重症になっていくのです。
では、水分を制限する際に気をつけることはあるのでしょうか?
心不全で水分制限時に注意する点
水分制限の時に注意することは、お医者さんから言われた水分量をきちんと守ることです。
水分制限の量については、心不全の重症度や年齢・体格などによって異なります。
一般的には、1日500ml〜600ml程度の水分制限が必要になります。
そうなると、体に入れる水分に非常に気を遣わなければなりません。
また、水分制限の指示が出てはいないけど、今後のためにも水の飲み過ぎを防ぎたいという人におすすめな方法があります。
その方法は、「2、3口水分を飲んで少し休むという方法」です。
「喉が渇いてるな」と感じても、体全体が乾いているわけではなく、喉だけが乾いている場合があります。
その時は、水を2、3口飲むだけで十分なこともあります。
心不全を再発させない方法
心不全を再発させない方法は、4つあります。
詳細は、下記をご覧下さい。
- 過労や風邪に気をつける
- 心不全の重症度に合わせた運動
- 太りすぎないよう食べすぎないようにする
- 禁煙やお酒を控えるようにする
日常生活で気をつけることは、いくつかあります。
1つ目は、過労になったりしないことや風邪をひかないことです。
過労や風邪をひくと、心臓に負担をかけます。
心不全は、心臓に負担をかけるのが一番良くないことなので注意しましょう。
また、長時間の入浴や熱い湯での入浴も避けましょう。
これも先ほどと同様に心臓に負担をかけてしまいます。
2つ目は、心不全の重症度に合わせた運動です。
運動をすると、心臓に負担をかけそうですが、心不全の重症度に合わせた運動なら問題ありません。
最近では、運動をすることが運動能力のアップにつながり、大切な生活習慣と考えられるようになってきました。
なので、運動をする際は、お医者さんにどんな運動をしていいのかなど聞いてみるのもいいと思います。
3つ目は、太りすぎに注意することです。
食生活が、とても重要となってきます。
肥満は、心臓に負担をかける原因となります。
また、塩分の取りすぎにも注意しましょう。
塩分を摂りすぎると、体からの水分排泄がしにくくなります。
その結果、水分が身体中にたまり浮腫になってしまします。
つまり、水分制限も大事ですが、それよりも塩分制限の方が大事と言えるでしょう。
最期に、4つ目は、心不全と診断された時点で節酒・禁煙をしましょう。
アルコールの飲みすぎが、心不全の原因となることがあります。
同時にタバコは、心臓や肺に有害です。
特に、タバコはお酒以上に心不全の原因となることがあります。
飲酒は、心臓の負担になるため、飲むとしても程々にが大切です。
心不全が治って、退院した後も日常生活を気をつけなければ、再発のリスクが高まります。
再入院にならないよう、気をつけましょう。
心不全での水分制限まとめ
- 心不全で水分制限理由は、血液を一時的に増やさないためと心臓に負担をかけないため!
- 浮腫を誘発させるのは、心不全の影響で血液の流れが悪くなった時に水分が身体の中で溜まるから!
など分かりました。
心不全になり、水分制限をきちんと守らないと浮腫になり、心臓に負担をかけてしまいます。
その結果、心不全の重症度が悪化していきます。
重症度が悪化するにつれて寿命が縮むため、悪化しないためにも水分制限が大切になってきます。
なので、お医者さんから水分制限を言われた際は、きちんと守りましょう。
それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。
今後も健康に関する有力情報を配信していきます。