膠原病の血液検査で「異常なし」と判断できる数値の目安とは?

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「膠原病の血液検査で異常なしって、どう判断するの?」

膠原病の血液検査は、色々な検査項目と数値を照らし合わせて異常なしかどうかを考えます。

では、具体的にどのような検査項目があるのでしょうか?

ということで今回は、

  • 膠原病の血液検査って何があるの?
  • 血液検査はどこで「異常なし」と判断できるの?
  • 「異常なし」数値の目安は?

などの疑問解決策を紹介します!

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膠原病の血液検査について

膠原病の検査には、診断するための検査と、治療方針を決めるために病気の状態を把握するための検査の2種類があります。

更に、治療経過をみる為の検査、薬の副作用をみる為の検査、合併症を知る為の検査など、必要に応じて行われます。

では、これらの検査によってどのように異常なしという判断が出来るのでしょうか?

血液検査で「異常なし」と判断できる数値の目安

「異常なし」となる目安の数値は、下記の7つの検査項目で判断します。

  1. 赤沈(赤血球沈降速度)
  2. 赤血球数
  3. CRP
  4. ヘモグロビン
  5. 白血球数
  6. 血小板数

などです。

それぞれ説明していきます。

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赤沈(赤血球沈降速度)

赤沈は、貧血・感染症・がん・腎不全の疾患がある場合、値が高くなります。

炎症が、体内にあると数値が上昇します。

1時間で50mm以上を、高度亢進といいます。

正常値は、以下のようになります。

  • 成人男性:1時間で10mm以下
  • 成人女性:1時間で15mm以下
  • 小児・高齢者 1時間で20mm以下

赤血球数

赤血球は、細胞から二酸化炭素を受け取って肺に運ぶ役割があります。

血液細胞のなかでは、もっとも数が多いと言われています。

正常値は、以下のようになります。

  • 成人男性:400万~540万/μl
  • 成人女性:380万~490万/μl
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CRP

CRPが陽性の場合、炎症が持続していることを表しています。

炎症が無くなれば、急速に正常になるといいます。

病勢や治療効果を知るための重要な指標と言えます。

肝臓で作られる特殊なたんぱく質で、CRPは炎症がある時に血液中に現れます。

脱水症状なら細菌やウイルス感染があると陽性を、示すと言います。

正常値は、陰性(-、0.3以下)となっています。

ヘモグロビン

ヘモグロビンは主に、たんぱく質と鉄が結合した物質と言われています。

正常値は、以下の通りです。

  • 成人男性:12.0~16.2g/dl
  • 成人女性:11.4~14.7g/dl
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白血球数

白血球は、免疫システムの中心的な役割をもつ血液細胞と言われてます。

血管炎や感染症などの症状が発症すると言われてます。

また、減少する傾向として全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、混合性結合組織病などが発症すると症状が出ると言われます。

正常値は、以下の通りです。

  • 成人男性:3900~9800個/μl
  • 成人女性:3500~9100個/μl

血小板数

血小板は、出血した時に固まって、血液が空気に触れると凝固し出血を止める働きがあります。

注意点は、服用されている薬は飲まないことです。

飲まない理由は、副作用で血小板数が低下することがあると言われているからです。

正常値は、以下の通りです。

  • 成人男性:13.1万~36.2万個/μl
  • 成人女性:13.0万~36.0万個/μl
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異常なしでも膠原病の場合はあるのか?

体のだるさや関節の痛み、こわばりがある事で医師の指示により血液検査を受けたとします。

結果的に、抗核抗体が陽性と判定がでました。

医師はあなたに、「膠原病の疑いがあります」と診断をくだします。

専門医からすれば、膠原病とは言えないそうです。

膠原病は、国から難病指定を受けている病気です。

専門知識を持つ医師ではないと判定は難しいと言われます。

抗核抗体を100人測ると5%陽性になるそうです。

ほとんどが健康な方々で臨床的に意義のある物として少しだけ膠原病、甲状腺、慢性肝炎などの病気を発症していれば陽性反応がでます。

膠原病の特徴である抗核抗体が陽性と診断される場合、抗核抗体が陽性になる膠原病と抗核抗体が関係しない膠原病に分類することが提言されています。

抗核抗体は、不明熱や関節炎の患者さんが来て、医師が膠原病と判断し検査したのち結果が陽性となった場合、膠原病と検査データーだけを信用する医師が多いといえます。

膠原病の血液検査まとめ

  • 膠原病の血液検査は、6個の検査項目を参考に異常の有無を判断する!
  • 血液検査で「異常なし」と判断できる数値の目安は、6項目それぞれの数値の範囲内であること!

膠原病の血液検査では、6個の検査項目の数値を見て異常の有無を判断することが分かりました。

異常なしと判断した場合でも、別の検査を受けたら膠原病以外の病気だったという事例もたくさん出ているようなので、異常なしでも油断しないよう気をつけましょう。

それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。

今後も健康に関する有力情報を配信していきます。

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コメント

  1. 匿名希望 より:

    膠原病について、教えてください。
    友人が膠原病の疑いと大学病院で言われたそうです。
    医師は疑いってだけで検査を勧めないことはあり得ますか?
    友人が検査は受けてない、ストレスを溜めない生活を心がけていると言っています。
    私の母が11年前に皮膚筋炎で亡くなっているので、軽い症状でもしっかり検査を受けた方がいいんじゃないかと思っているのですが、、、
    ちなみに友人は手がこわばると言ってました。

    • まっさん より:

      コメントありがとうございます。

      医師は疑いってだけで検査を勧めないことはあり得ますか?

      ⇒ありえないです。他の信頼できる病院に、相談された方が絶対良いと思います。

      手がこわばるということは、もしかしたらリウマチの恐れもあるかもしれません。

      膠原病だけでなく、他の病気の可能性もあると思いますので、検査をちゃんとしてくれる病院へ行くことをおすすめします。

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