「生卵ご飯食べた後に、なんだか腹痛いし吐き気がする…」
生卵によって、腹痛が起こることがありますよね。
しかし、腹痛だけでなく吐き気などもすると、食中毒の恐れがあります。
では、卵の食中毒の原因はなんなのでしょうか?
そこで今回は、
- 卵食中毒の症状は何が出るの?
- 卵食中毒の原因は?
- 潜伏期間は、どのくらい?
- 治療法はあるの?
などの疑問に関する解決策を紹介していきます。
卵食中毒の症状は何が出るの?
卵食中毒は強い腹痛、下痢、発熱といった症状の他、場合によっては吐き気や嘔吐を引き起
こすのが特徴です。
下痢は水状の便が出てきて、熱も40℃近くまで上がることがあります。
あまりにも高熱が続いてしまうと脱水症状を起こす可能性も出てくるので気をつけましょ
う。
また、卵食中毒は発症して数ヶ月経ってからライター症候群といって主に下肢の関節や腱が
炎症を起こしたり結膜炎になることがあります。
それ以外にも、子供や高齢者は細菌性髄膜炎や腸チフスを起こす危険性があり、最悪の場合命にかかわる事もあるといわれています。
卵食中毒の原因は?
卵食中毒の原因は、サルモネラ菌によるものです。
サルモネラ菌とは別名サルモネラ・エンテリティディスとも呼ばれています。
鳥、牛、豚など動物の腸内や身近な場所では川などに生息している細菌群のことをいいます。
その種類もかなりの数があり殆どが食中毒を引き起こす原因になるようです。
そして、食品の中では卵、食肉、乳製品などに汚染されることの多いサルモネラ菌です。
中でも、卵が原因で感染するケースは非常に多いといわれています。
というのも、養鶏場では鶏卵にたして細菌の感染を防ぐ取り組みがなされていることもあり通常であれば生卵を食べただけではサルモネラ菌に感染することはほとんどありません。
ですが、賞味期限切れなど鮮度の低下した卵や調理した卵料理がきっかけで感染してしまい食中毒症状を引き起こしてしまうのです。
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潜伏期間や回復期間は、どのくらい?
サルモネラ菌による卵食中毒の潜伏期間は4~48時間です。
平均すると1日前後といったところ。
この潜伏期間のあとに腹痛、嘔吐等の食中毒症状を引き起こします。
症状は軽症であれば3〜4日で自然回復してきますが、中には1週間以上たっても長引くケースもあるので注意が必要です。
治療法はあるの?
卵食中毒になったときは、症状の度合いによって対処の仕方は違います。
軽度であれば、自分でも対処できるので落ち着いて対応に当たりましょう。
食中毒の回復は、基本的に自分の回復力によるものです。
というのも、様々な食中毒症状は体に害になる細菌などを外に追い出そうとして起こるものなのです。
ですので、卵食中毒になると腹痛や下痢、発熱といった症状が出てきますがこれに対しては水分を十分にとり体を休ませるようにして対処して下さい。
ただし、発症後2、3日経っても腹痛や発熱が落ち着かなかったり、血便が出た場合は医療
機関を受診する必要があります。
医療機関では症状に合わせて、抗菌薬(アンピシリン、ホスホマイシン、ニューキノロン)などを服用して対処することになるでしょう。
また、回復するまでは胃腸に優しい食事を心がけることが大切です。
うどんやおかゆ、りんご等の果物といった消化しやすいものを取るように努めます。
他にも、発症すると身の回りで使ったものに菌が付着してしまうので消毒する必要があります。
アルコール消毒や次亜塩素系洗剤を使って汚染される可能性のあるトイレやお風呂といった場所から食器類等使用したものまで丹念に消毒しましょう。
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卵食中毒にならないための対処法
対処法は、以下をご覧下さい。
- 卵の殻を割って生卵を放置すると、細菌が増殖しやすくなるためやらないこと
- 殻にヒビのある卵を冷蔵庫で保存すると、隙間からばい菌が入るためやらないこと
- 卵を冷凍保存しても、細菌が繁殖しやすくなるためやらないこと
- 卵の殻が汚れていても、水洗いをすると卵周辺の小さな穴から細菌が侵入するため洗わず、拭き取ること
- 賞味期限の切れた卵は、特にサルモネラ菌が繁殖しやすいため、食べないこと
- 卵購入後、常温で放置すると痛みやすくなるため早めに冷蔵庫に保管すること
などですね!
私自身、ヒビが入ったままの卵や賞味期限切れ卵を食べたことがありました。
そしたら、異常な卵の生臭さや急な腹痛を起こしてしまった事があります。
なので、卵食中毒になりたくない場合は、上記の対処法を必ず守りましょう。
今年も暑い夏になりますが、卵の調理は最新の注意を払って行ないましょう。
卵食中毒まとめ
- 卵食中毒の症状は、腹痛や下痢、発熱、吐き気や嘔吐など!
- 卵食中毒の原因、サルモネラ菌!
- 潜伏期間は、4~48時間!
- 回復期間は、3~4日だが、重症の場合は1週間以上かかる!
- 治療法は、自然回復が基本だが2、3日長引いたら病院へ行く!
生卵は気軽に食べることができますが、腹痛や吐き気を起こしたら注意した方がいいですね。
食中毒なのか食あたりなのか見分けるのは、中々難しいと思います。
万が一、発症してしまった場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
今後も健康に関する有力情報を配信していきます。