「肺炎の判定は、血液検査で本当に分かるのかな…」
肺炎は、血液検査で分かる時と分かります。
では、どの数値や検査項目が異常なしだったらいいのでしょうか?
ということで今回は、
- 肺炎は血液検査の数値でわかる!?
- どの項目が異常なしだったらいいの?
などの疑問解決策を紹介していきます。
目次
肺炎が血液検査の数値でわかるって本当か?
血液検査で、肺炎が分かるのは本当です。
ちなみに、肺炎の基本的な診断方法は、問診と胸部レントゲン撮影と血液検査だからです。
問診は、症状の把握をする事が目的で、ウイルスが原因であると思われた時は血液検査を最初から行う場合もあります。
大半の肺炎は、レントゲン撮影と血液検査で診断の結果は出していくので、血液検査の数値からも異常を見つけ出す事が出来ます。
ただ、重度の肺炎だったり、血液検査で判断できない他の肺炎もあったりするのです。
どの項目が異常なしだったらいいのか?
異常なしかどうかの判定をする検査項目は、3つあります。
詳細は、下記をご覧下さい。
- 白血球数の増減による数値での判断
- 体の中で炎症が起きているかどうかの数値での判断(CRP)
- 正常に酸素が肺に行き届いているのかを検査する数値での判断(SpO2)
などです。
では、具体的にこれらの判断数値の基準値はどれくらいなのでしょうか?
白血球数の基準値
基準値は、3500から9700/μlです。
感染症の有無を確認するために診ます。
感染源の細菌等が体内に入ると活動を開始するので、基準値より高くなったら炎症が起きているサインです。
CRP数の基準値
基準値は0.3/dl以下で、炎症や組織壊死が起こった時に急激に出現するたんぱく質です。
ただ、この基準値に反応しない肺炎があります。
CRPの数値が反応しない肺炎
CRPの数値が上昇するのは、肺炎球菌が原因の肺炎やインフルエンザ菌や黄色ブドウ球菌等の細菌性肺炎の時です。
しかし、マイコプラズマ肺炎やクラミジアによる肺炎の場合は、反応しません。
微生物や一般的な細菌とは異なる細菌が原因だからです。
これらの肺炎は、血液検査の結果の異常では非常に見つかりにくいのです。
このため、抗体検査を行います。
CRP検査で測定される数値は、炎症になるよりも数値の上昇のスピードを見ていきます。
いつ頃から症状が現れていたのかが、重要になってきます。
SPO2 の基準値
基準値は、95~98%です。
痰で肺胞が詰まり、動脈血への酸素の受け渡しが出来なくなり、低下していきます。
また肺炎の症状の1つである咳だけでも低下するので、元々呼吸器に問題のある人の場合は咳をするだけで低下していきます。
これは咳をする時に使われる力が強く、効率良く酸素が吸入出来ないためです。
血液検査だけで本当に肺炎かどうかを判断出来るのか?
肺炎が疑われた時に行われる検査は、胸部レントゲン検査です。
肺に炎症が起きているのかを、炎症の広がりを確認します。
元々肺に病気があるとレントゲンだけでは分かりにくいので、胸部CT検査を行います。
尿検査では、一般的な尿検査を行い、治療で障害になる腎機能に障害がないか確認をします。
細菌の成分を検出する検査は、レジオネラ菌や肺炎球菌は菌の一部が肺炎球菌の場合は菌の一部の成分が尿から排泄されます。
これを調べると、病原菌の特定が出来ます。
痰を調べる検査は、診察で目視で調べる方法があります。
痰を色素で染めて顕微鏡で見ると、菌自体が見える事があります。
形からどんな菌であるのかが、ある程度分かるのです。
これを行うには、痰を採取します。
痰を培養する事で菌を特定して、更に抗生物質が効きやすいのか等も調べる事が出来ます。
風邪に似た症状が長引くなら、病院と相談して血液検査以外も受ける事をオススメします。
肺炎の血液検査まとめ
- 肺炎は、血液検査で本当に判断できる!
- マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎は、血液検査だけでは判断できない!
- 肺炎の判断をする検査項目は、白血球数やCRP値、SRO2値などの基準値をみる!
肺炎かどうかは、血液検査でも分かる事が分かりました。
ただ、マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎など特殊な病気の場合は、菌が違うために血液検査では肺炎かどうかが判断できない恐れがありました。
血液検査で数値を見て、基準値内だとしても、風邪に似た症状が長引く場合は病院へ相談しましょう。
そして、胸部レントゲンや胸部CT検査も受けることをオススメします。
それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。
今後も健康に関する有力情報を配信していきます。