「鼻づまりに点鼻薬を使うけどもしかしてコレが原因なのか…」
鼻づまりで困った時に病院に行くと、点鼻薬を出してくれるところも多いですね。
しかし、この点鼻薬ですが、使い方や1回の用量をきちんと守らなければ逆に鼻づまりの原因となることがあります。
今回は、なぜこの点鼻薬が鼻づまりの原因になるかを文章や症例画像で詳しく説明していきたいと思います。
鼻づまりの原因は点鼻薬?
点鼻薬が、鼻づまりの原因になるのは本当です。
ただあくまでも、点鼻薬を使いすぎた人が鼻づまりを起こす場合があります。
では、そもそも鼻づまりはなぜ起こるのでしょうか?
詳細は、以下をご覧下さい。
- 鼻腔の粘膜の腫れや鼻汁(鼻水)、軟骨や骨によって空気の通り道が狭くなるから
- 鼻茸や鼻腔にできものがある時、鼻腔に異物が入った時
- 鼻と喉をつなぐ鼻咽喉に腫れがある時
- 点鼻薬を過剰に使った時などによる腫れから
など様々です。
鼻腔の粘膜の腫れは、炎症やアレルギーによって腫れが起こっている状態です。
鼻づまりの原因となる病気には、鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎・妊娠性鼻炎があり、他にはなどがあります。
次に、鼻汁が原因の鼻づまりは、鼻の粘膜の腫れを伴うことがほとんどです。
そのことにより、鼻づまりがより悪化します。
また原因となる病気には、鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などがあります。
そして、軟骨や骨によって空気の通り道が狭くなっている鼻づまりは、鼻中隔が大きく湾曲していたり鼻中隔の外側にある下鼻甲介が分厚いことなどによって空気の通り道が極端に狭くなっている状態です。
原因となる病気には、鼻中隔彎曲症・アレルギー性鼻炎・肥厚性鼻炎があります。
それから、鼻茸など、鼻腔にできものがある場合、副鼻腔の骨の粘膜や鼻粘膜が炎症で弱くなり粘膜が腫れてきます。
水を注入されたように粘膜が柔らかく腫れる組織変化を起こしたものを鼻茸であり、副鼻腔から空気の通り道である鼻腔に飛び出すことにより鼻づまりを起こします。
鼻茸は腫瘍ではありませんが、薬を服用して完全に消失する可能性は低く、手術による摘出が必要となります。
また、片方の鼻だけにある場合は、良性腫瘍である乳頭腫の可能性があり注意が必要です。
原因となる病気には、副鼻腔炎による鼻茸・乳頭腫・血管腫です。 さらに鼻腔内に異物が入っている場合、異物が入ったまま放置すると炎症が起こり強い鼻づまりや鼻汁の症状が現れます。
幼児の場合は、親が気づかないうちに思いもよらないものを詰めていることが多いので注意が必要です。
原因として、ティッシュの切れはじなどですが、幼児の場合は、ごく小さなおもちゃや食べ物が入っている時もあります。
最後に、鼻と喉をつなぐ鼻咽喉に腫れがある場合ですが、咽頭扁桃が生理的に肥大したアデノイドという病気が代表的なものです。
これは3〜6歳頃まで大きくなり、その後、徐々に小さくなっていくと言われています。
ですが、大人の場合は、まれにです鼻咽腔にがんがある場合もあります。
原因となる病気には、アデノイド・鼻咽腔血管線維腫・上咽頭がん・副鼻腔炎です。
長く説明していきましたが、次の章では最初に説明した点鼻薬が原因で起こる鼻づまりについて説明していきますね。
なぜ点鼻薬が鼻づまりを起こすのか?
点鼻薬が鼻づまりを起こす理由は、使い方にあります。
現在、販売されている点鼻薬は大きく分けて2種類あります。
- 鼻水を抑える「抗アレルギー薬」
- 鼻づまりを解消する「血管収縮剤入りの薬」
などです。
2番の血管収縮剤は、文字どおり血管を収縮させて「鼻甲介」の腫れを縮ませます。
鼻甲介とは、呼吸を加湿したり温度を調節する役割があります。
また、空気中のチリやホコリも吸着してくれる働きを持っています。
つまり、鼻づまりの原因である鼻甲介の腫れをなくすことで鼻づまりは解消されます。
また、点鼻薬は即効性もあるのですが効果は一時的なものです。
そして血管を一時的に収縮させる点鼻薬は使いすぎると血流が悪くなり周りの組織が悪く変性してしまいます。
その結果、以前よりも鼻甲介が腫れてしまうことがあるのです。
こうなってしまうと点鼻薬の効果はなく、以前に比べ鼻づまりがひどくなってしまうという場合もあるのです。
この状態のことを「薬剤性鼻炎」といいます。
次は、薬剤性鼻炎について詳しく説明していきたいとおもいます。
薬剤性鼻炎の症例画像と治し方
薬剤性鼻炎の症例画像を御覧下さい。
出典:http://www.ginza-clinic.com
鼻の粘膜が風船のように膨れてますね。
薬剤性鼻炎になってしまうと、点鼻薬の効果が弱まったと感じたり効果の持続時間が短くなったと感じている人が多いみたいです。
また、薬剤性鼻炎の人は鼻がつまり鼻呼吸ができなくなることもあるみたいです。
そのため、集中力の低下や頭痛・顔面痛などの症状が出る場合もあります。
では、薬剤性鼻炎はどう治すのでしょうか?
それは簡単です。
点鼻薬をやめることです。
点鼻薬が慣れている人は、一時的に辛いかもしれませんが、それが一番早く治る方法なのです。
点鼻薬を使いすぎないようにするにはどうすればいいの?
それでは、点鼻薬は使わない方がいいのでしょうか?
そうではありません。
大切なのは、正しく点鼻薬を使用することです。
点鼻薬の種類によって違うのですが、「1日3〜5回」「1回に1度ずつ」などと用法・用量がしっかりと記載されているので必ず守りましょう。
風邪薬などは、みなさんしかっり裏面や説明を見て用法・用量を守る人も多いみたいですがなぜか、点鼻薬に限っては、確認している人が少ないみたいです。
もし、点鼻薬を2週間ほど使い続けても効果がない場合は耳鼻咽喉科へ行ってお医者さんに相談しましょう。
効果がないのに使い続けると、何度も言いますが薬剤性鼻炎になってしまいますよ。
鼻づまりの原因は点鼻薬まとめ
鼻づまりの原因は、鼻腔の粘膜の腫れや鼻汁(鼻水)、軟骨や骨によって空気の通り道が狭くなったり、鼻茸や鼻腔にできものがある時、鼻腔に異物が入っていた時、鼻と喉をつなぐ鼻咽喉に腫れがある時など様々です。
点鼻薬は使いすぎると血流が悪くなり周りの組織が悪く変性してしまいます。
その結果、以前よりも鼻甲介が腫れてしまうことがあるのです。
点鼻薬は使いすぎると、薬剤性鼻炎になります。
薬剤性鼻炎の治し方は点鼻薬を中止すことが一番の効果法です。
点鼻薬を使いすぎないためには、用量などをきちんと守ることが大切です。
点鼻薬を2週間使用しても効果がない場合は耳鼻咽喉科を受診しお医者さんに相談しましょう。
以上で説明は終わりですが、参考になったでしょうか? この記事が、あなたの鼻づまりの原因の何かお役に立てたら幸いです。
それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。
今後も健康に関する有力情報を配信していきます。