玉ねぎの栄養素は加熱したら無くなるの?成分表にて解説!

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皆さんは、玉ねぎをどのような方法で調理して食べていますか?

加熱して調理する人が、ほとんどではないでしょうか?

野菜の中には、加熱すると栄養素が減ってしまうなんて食材もありますね。

果たして、玉ねぎはどうなんでしょうか?

今回は、玉ねぎの栄養素についてお話ししていきたいと思います。

目次

 玉ねぎの栄養素は加熱したら無くなるの? 

玉ねぎは加熱することで、確かに無くなる栄養素があります。

ただ、完全に無くなるのではなく、別の物質に変化するのです。

ここからは、栄養素がどう変化するのか詳しく説明します。

玉ねぎに含まれている「硫化プロピル」という成分が「トリスルフィド」という成分に変化してしまうのです。

トリスルフィドとは、生活習慣病や肥満の原因にもなる中性脂肪やコレステロールの値を低下させる働きがあります。

また、さらに加熱調理することにより「セエパン」という成分に変化が出てきます。

セエパンには、トリスルフィドと同じ効果があります。

それだけでなく長時間、加熱調理を行うことにより成分もそれだけ凝縮されているため効率よくとることができます。

つまり、加熱調理をした方が玉ねぎの栄養素的にはいいことがわかっていただけたと思います。

では、そんな玉ねぎにはどんな成分が含まれているのでしょうか?

次の章では、玉ねぎの成分表を参考にしながらお話ししていきます。

 玉ねぎ成分表 

まずは、玉ねぎ成分表をご覧下さい。

詳細はこちらをご覧下さい。

この成分表を見てもわかるように、玉ねぎにはたくさんの栄養素が含まれています。

その中でも注目する栄養素は、2種類あります。

皮の部分に含まれるポリフェノールの一種の「ケルセチン」と「プロピルアリルジスフィルド」「サイアクロアイリン」などのにおい成分です。

成分表には、この2つは載っていませんが、ビタミンと同じと考えてください。

どちらも血糖値や血圧低下、血液の流れを改善する効果があります。

また、玉ねぎを切っているときに涙が出ることがありませんか?

あの涙を出させる成分である「硫化アリル」という成分は、体の消化液の分泌を促し新陳代謝を

よくすることで糖尿病にも効果があると言われています。

しかも、この硫化アリルはビタミンB1と結びつきやすいため、ビタミンB1の吸収を促す働きもあると言われています。

そのため、疲労回復や食欲増進・不眠・イライラなどの改善に効果があると言われています。

そのほかにも、オリゴ糖や食物繊維が豊富なためお腹の動き(整腸効果)がよくなったりもします。
また、カリウムも多く含まれているため塩分排出に役立ったりもします。

これまでの説明で玉ねぎに色々な成分が入っていることがわかったと思います。

では、玉ねぎを実際に生で食べた場合と加熱して食べた場合効果は違うのでしょうか?

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玉ねぎを生で食べた場合の効果 

玉ねぎを食べた時の効果は、血液がサラサラになります。

更に、高血圧や糖尿病、がんにも効果があると言われています。

また、「硫化アリル」という成分を含んでいるのを覚えていますでしょうか?

硫化アリルには、消化の分泌を促すため食欲を増進させます。

また先ほども説明したように、ビタミンB1と結合し体内のビタミンB1を長く溜めて吸収させやくします。

つまり、新陳代謝を促したり神経の高ぶりを抑える効果があります。

新陳代謝が活発になることにより全身の細胞が元気になり脂肪が燃焼される効果もあるのです。
そのことにより、疲労回復やイライラを防ぎます。

ほかにも、玉ねぎには血液が固まるのを防ぐ効果や血の塊(血栓)を防ぐ効果もあります。

つまり、動脈硬化から起きる病気(心筋梗塞や脳梗塞、高血圧や糖尿病)を予防する効果もあ

るのです。

しかも、それと同様にコレステロールまで抑えてくれる効果があるのです。

血液凝固や血栓を防ぎコレステロールまで下げてくれる効果があるため白血球などの免疫が効

率的に動くようになり免疫力がアップします。

免疫力がアップするということは風邪などの感染症にもかかりにくいということなのです。

ですが生で食べるにも限界がありませんか?

そういった場合、加熱して食べることがあると思います。

加熱した場合にはどんな効果があるのでしょうか?

 玉ねぎを加熱して食べた場合の効果 

玉ねぎを加熱して食べた場合の効果も、血液がサラサラになると言われています。

更に、胃の粘膜を保護し、胃の血流を増やすという効果もあります。

ここまで加熱した玉ねぎの効果について説明してきました。

加熱といっても調理方法には炒めたり煮たりと様々な方法がありますよね。

果たして、どんな加熱方法でも大丈夫なのでしょうか?

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玉ねぎを炒めて食べた場合の効果 

玉ねぎを加熱する調理の中でも、炒める方法が良いとされています。

炒めることで、玉ねぎの甘みが増します。

そして、生よりも効率的に血液サラサラ効果が期待できます。

ただ、炒めすぎると必要な栄養素を大幅に失うこともあるようなので気をつけましょう。

玉ねぎを加熱しても栄養素を失わせない方法 

玉ねぎを加熱しても栄養素を失わせない方法は、以下をご覧下さい。

  1. 加熱前に、玉ねぎをあらかじめ切る
  2. 煮物で玉ねぎを使う時、その水分も飲む
  3. 豚肉と一緒に食べる

などです。

それぞれ具体的に説明します。

1つ目は、加熱する調理の時は、先に玉ねぎを切っておく方法です。

栄養素や効果を失わせないためには、玉ねぎを切ってから30〜60分後に加熱しましょう。

玉ねぎを炒めたり加熱した時になくなってしまう「硫化アリル」ですが切ってから20〜60分ほ

ど放置してから加熱するとなくならないらしいです。

2つ目は、スープや煮込み料理の時は水分も残さず食べる方法です。

スープや煮込み料理をすると、玉ねぎの成分がどうしても水に溶け出してしまいます。

なので栄養素を失わないためにも、スープなどの水分も一緒に最後までいただきましょう。

3つ目は、豚肉と一緒に食べる方法です。

豚肉は、ビタミンB1との相性がいいため、一緒に調理してしまいましょう。

ビタミンB1が豊富な食材は豚肉がダントツ1位です。

続いてうなぎ・青海苔・焼き海苔・たらこなどありますが玉ねぎと合わせてかねつするとすれば豚肉が良いのではないでしょうか。

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玉ねぎはたくさん食べたほうがいいのか? 

万能薬と言われている玉ねぎですが、食べ過ぎは良くありません。

玉ねぎをたくさん食べすぎると、胸焼けや吐き気の原因になるからです。

玉ねぎは、ニンニクの仲間です。

そのため、強い殺菌作用を多く含んでいます。

玉ねぎを生で食べることにより、殺菌作用が胃に過剰な刺激を与えてしまい胸焼けが起こってしまうのです。

もしも、生の玉ねぎを食べ過ぎて胸焼けや吐き気が起こった時は水や牛乳を飲み安静にしていましょう。

そして生の玉ねぎを食べて胸焼けをしてしまうのを防ぐ方法もあります。

生の玉ねぎを水にさらしておくだけで胸焼けや吐き気を起こす辛みやえぐみを緩和してくれます。

ですが、この方法は血液をさらさらにする成分が水に溶け出してしまう可能性があるので注意しましょう。

水にさらす場合は、2〜3分でいいと言われています。

ただ、食べすぎると体臭が強くなります。

お腹の中で硫化アリルが酸化し、嫌な臭い(硫化水素)を発生させてしまうからです。

なんの食材でもそうですが、食べ過ぎには注意しましょう。

玉ねぎの栄養素まとめ 

  • 玉ねぎの栄養素は加熱したら一部無くなるけど、他の物質に変わるだけ!
  • 玉ねぎ成分表には、タンパク質やビタミン、無機質などある!
  • 玉ねぎを生で食べると疲労回復やイライラ、動脈硬化を防ぎコレステロールを抑えてくれる効果がある!
  • 加熱すると、血液サラサラ効果がある!
  • 炒めると、さらに血液サラサラ効果が大きくなる!

など分かりました。

玉ねぎは、加熱しても栄養素を失うわけではないので気にせず加熱しても良いことが分かりました。

ただ、食べ過ぎると体臭の原因になるので、適度な量を食べる習慣をつけましょう。

それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。

今後も健康に関する有力情報を配信していきます。



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