じゃがいも食中毒の症状と原因!潜伏期間と調理の注意点とは?

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「じゃがいもを食べたら、急にお腹が痛いし、吐き気がする…」

カレーなどに使われるじゃがいもを食べて腹痛を起こす事件が多発していますね。

では、なぜじゃがいもを食べたら腹痛を起こすのでしょうか?

ということで今回は、

  • じゃがいも食中毒は、どんな症状が出るのか?
  • じゃがいも食中毒の原因は何なのか?
  • 潜伏期間はどの位なのか?
  • 調理上の注意点ってなんなのか?

についてお伝えしたいと思います。

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じゃがいも食中毒はどんな症状が出るのか?

腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、喉の痛み、悪寒、発熱などの症状が出ます。

では、なぜこの症状が起きるのでしょうか?

じゃがいも食中毒の原因~ソラニンやチャコニン~

原因は、じゃがいもの芽に含まれるソラニンチャコニンなどの有毒物質です。

この芽を削ぎ落とす事無くじゃがいもと一緒に食べてはいけません。

また、芽を除去すること以外にも気をつける事があります。

それは、日光にジャガイモをさらすと皮の色が緑色に変わる事がありませんか?

実は、皮が緑になったら、その部分はソラニンが増えてきている証拠なのです。

ですので、皮が緑色になったら厚めに皮を向いてください。

もったいないからと思わず、食べないよう気をつけましょう。

それと、小さなじゃがいもにも注意しましょう。

大きなじゃがいも以上に、ソラニン含有量が多いという事が発表されています。

万が一、上記に挙げたじゃがいもを食べた場合、舌が異常にしびれたり、口内に不快感を感じたりします。

そのような状態になったら、即食べるのを中止して、病院に行きましょう。

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じゃがいも食中毒の原因~ウェルシュ菌~

じゃがいも食中毒は、芽だけが原因ではありません。

ちゃんと芽を取っても、じゃがいもが土で汚れていたら、危険です。

その理由は、土の中に含まれるウェルシュ菌が潜んでいるからです。

このウェルシュ菌の恐ろしい所は、熱に非常に強いことです。

なんと、75度のお湯に1分間加熱しても死滅しないのです。

アルコールも効きませんし、酸素がない場所でも生息できてしまいます。

ですので、土のついたじゃがいもは慎重に水洗いをした方がいいです。

土のついていないじゃがいもでも油断せずに、しっかりと水洗いをしましょう。

そして、ウェルシュ菌に感染した人の一部に急性胃腸炎を患った方もいるので、ソラニン以上に恐ろしい食中毒菌です。

じゃがいも食中毒の潜伏期間と回復期間

潜伏期間は、ソラニンやチャコニンの場合、20分~24時間です。

20分~3時間は腹痛、嘔吐、下痢、頭痛、体の痙攣の症状が現れます。

7~24時間後には、頭痛の症状も現れる事があります。

しかし、その後数日経てば、身体から毒は無くなり回復するといわれています。

ちなみに、ウェルシュ菌の場合は潜伏期間が6時間~18時間です。

回復日は、1~2日かかります。

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調理上の注意点

  • じゃがいもをしっかりと洗浄する
  • じゃがいもの芽の部分はしっかりと取り除く
  • 子供がじゃがいもを食べる場合は、いつも以上に厚く皮を切ってから調理する
  • 調理する前のじゃがいもは、光の当たらない風通しの良い場所に保管する
  • じゃがいもが苦かったり、口の中に不快感を感じたら、捨てる事

これらの注意点を守れば、調理による食中毒菌の体内への侵入を防ぐことが出来ます。

学校栽培で起きたじゃがいも食中毒事件

学校栽培で起きたじゃがいも食中毒事件は、下記をご覧下さい。

7月の中旬、小学校から保健所に、学校で栽培したジャガイモをゆでて食べたところ、20分後に児童6名が吐き気、おう吐等の症状を呈したとの連絡がありました。

保健所で調査したところ、患者らは、理科の学習で栽培した男爵いもを、家庭科の調理実習の食材として使用していました。

調理実習では、比較的大きいジャガイモは皮をむき、茹でて粉ふきいもとし、小さいジャガイモは皮のままゆでて喫食していました。

患者は喫食後15分から1時間で吐き気等を呈しており、ソラニンによる食中毒症状に合致すること、ジャガイモと患者の吐物からソラニンを検出したこと、校医から食中毒の届出があったことから、保健所は「ジャガイモ」が原因食品の食中毒事件と断定しました。

出典:http://www.tokyo-eiken.go.jp

皮のまま茹でて食べたのは、大問題ですね。

じゃがいもの芽や土の汚れの危険性などを熟知して、再発防止に努めて欲しいですね。

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じゃがいも食中毒まとめ

  • 症状は腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、喉の痛み、悪寒、発熱など!
  • じゃがいも食中毒の原因は、ソラニンやチャコニン、ウェルシュ菌など!
  • ソラニンの潜伏期間は、20分~24時間で回復期間は、数日間
  • ウェルシュ菌の潜伏期間は、6時間~18時間で回復期間は、1~2日
  • 調理上の注意点は、洗浄と芽の除去、皮を厚め切り、冷暗所に保管
  • 学校栽培で起きたじゃがいも事件は、皮のまま茹でて食べたのが大きな原因!

それと、僕の記事を読んで、少しでも気になったことがありましたら、コメント頂ければと思います。

今後も健康に関する有力情報を配信していきます。

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