「カレーを食べた後、お腹痛いし吐きそう…」
カレーは作り置きをすると、美味しいですよね。
しかし、夏場の時期に一晩寝かせてカレーを食べると危険です。
では、カレーを食べてなぜ食中毒になるのでしょうか?
そこで今回は、
- カレー食中毒の症状は何が出るの?
- カレー食中毒の原因は?
- カレー食中毒を発病した時の対策方法は?
といった疑問解決方法をこれから紹介していきます。
目次
カレー食中毒の原因は?
カレー食中毒の原因は、ウェルシュ菌です。
このウエルシュ菌が増殖し、エンテロトキシン(毒素)という物質が作り出され、食中毒が発生するメカニズムと言われています。
ウェルシュ菌の厄介な所は、1時間以上の煮沸を行っても死滅しないのです。
加熱温度が、40℃~100℃でも生き続けます。
更に、酸素を嫌うウェルシュ菌ですが、底が深い鍋でカレーを加熱する場合、酸素の侵入が少なくなるのです。
特に、大人数で食べるカレー鍋を加熱する場合、ウェルシュ菌が大量に繁殖してしまう恐れがあります。
ですので、多くの人達が集まる場所で、集団給食を行うことで発生する事件も増えています。
集団でなくてもご自身で作られた料理も注意した方がいいですね。
余ったからといって、そのまま常温で保存するとウェルシュ菌が増殖しやすくなるので、タッパなどに入れて冷蔵庫で必ず保存するようにしましょう。
カレー食中毒の症状は何が出るの?
下痢、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐などの症状が、起こると言われています。
軽い時もあれば激しい痛みもあります。
下痢では、水のような便が出て、何度も症状が繰り返されます。
吐き気や嘔吐、発熱などは重度のカレー食中毒の場合に起こる可能性があります。
それと、カレー食中毒が起きた場合、腹部の膨満感から始まります。
症状としては…
- お腹の張りや重い感じがする
- ゴロゴロする
- 胃が苦しく感じる、不快感がある
など、胃の運動機能が低下する症状が起こると言われています。
特に、便秘の方や不規則な生活を送られている方が症状を引き起こすと言われています。
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カレー食中毒の潜伏期間や回復期間
潜伏期間は、6時間~22時間です。
回復期間は、一般的に1日~2日以内といわれています。
カレー食中毒を発病した時の対策方法は?
対策方法は、以下をご覧下さい。
- 作った当日に余ったカレーは、なるべく早くタッパーに入れて冷蔵庫に保管
- カレーの温め直し時には、底の浅い鍋にカレーを移す
- カレー鍋加熱時、しっかりとかき混ぜてカレーの中に酸素を取り込む
- 電子レンジによる加熱では、ウェルシュ菌が死滅しにくいから、必ず鍋に火をかける事
- カレー調理前の野菜やお肉などは、しっかりと洗浄する
これらの対策を行うことで、ウェルシュ菌の発生や繁殖を防ぐことが出来ます。
しかし1番大事なのは、作ったカレーはその日のうちに食べることが大事です。
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幼稚園で起きたカレー食中毒事件
ウエルシュ菌での食中毒は、イベントや施設での大量に食事を作る場所で起きています。
これからご紹介するのは、幼稚園で実際に起きた食中毒の事件です。
内容は、以下をご覧下さい。
東京都は2017年3月17日、世田谷区の私立幼稚園で、園児と教職員計76人が下痢や嘔吐などの症状を発症したと発表した。
世田谷保健所が食事の状況などを調べ、教職員らが調理したカレーライスが原因のウエルシュ菌による集団食中毒と断定した。
症状を訴えたのは3~6歳の園児67人、教職員9人。
いずれも症状は軽かったという。
3月7日、園内でカレーを調理。
8日に開かれた「年長組を送る会」で再加熱して食べた後、症状を訴えた。
複数の患者の便からウエルシュ菌を検出し、共通の食事はカレーのみだった。
都によると、ウエルシュ菌は熱に強く、大釜などで大量に加熱調理する際に残存することがある。
下痢などを起こすが、症状は比較的軽いという。
出典:http://www.sankei.com
軽症で済んで、良かったですね。
しかし、カレーの保存は見直さないといけません。
前日ではなく、当日にカレーを作っていれば集団食中毒が起こるリスクが確実に減っていたと思います。
それとカレー食中毒は、幼稚園や学校だけとは限りません。
ご家庭でもウェルシュ菌が、侵入しない対策を万全にすることが大事です。
カレー食中毒まとめ
- カレー食中毒の症状は、下痢、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐!
- カレー食中毒の原因は、ウェルシュ菌!
- カレー食中毒の潜伏期間は、6時間~22時間!
- 回復期間は、1日~2日以内!
- カレー食中毒を発病した時の対策方法は、冷蔵保存やかき混ぜ、食品の洗浄!
カレー食中毒は、主に学校給食で起こる病気だということが分かりました。
しかし、油断は禁物です。
みなさんのご家庭でもカレーを作って常温保存したら、ウェルシュ菌が侵入してしまう恐れがあります。
ですので、ウェルシュ菌が発生しないように、カレー調理後に余ったものは即タッパーに入れて冷蔵保存しましょう。
そして、出来る限り当日に作ったカレーは当日に全て食べるようにすれば万全と思います。
今後も健康に関する有力情報を配信していきます。